スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大阪の教育について

 橋下知事が公立教育改革を進めている。名門公立高校復権を狙った学区撤廃や、基礎力の向上を狙った小学校3年生からの習熟度別指導などだ。
 もちろん習熟度別にクラスを分けて授業運営をし、学区を撤廃して多くの優秀生に進路指導特色校を受験させれば、橋下知事がいう日本一の高校とやらに大阪の公立高校がなることも夢ではない。
 しかし、その日本一の高校に入学できるのは、一部の上澄みのような生徒だけであって、過半の生徒はまともに大学受験のための学習指導もできないような公立高校に進学し、予備校に通うことになるのだ。
 しかも習熟度別指導どころか、必要最低限の教育すら与えられていない公立の小中学校すらある。「○○中は荒れていると聞くので、学校で無駄な時間を過ごさせて、夜遅くまで塾で勉強させるくらいなら、私立中学校を受験させる」と判断する親は多い。あるいは評判のいい公立中学校の校区まで引っ越してしまうのだ。
 それでも塾に通わせることのできる家庭はまだましだ。「学校ではなにを教えているんだ?」と思いながらも塾の講師が学校の授業の補完をするのだから。悲惨なのは塾に通わせるだけの経済的余裕がない家庭の子どもだ。
 大げさでなく、やばい中学校は本当にやばい。私の教えているとても真面目な中2の女子生徒すらも、理科の知識は無に等しいのだ。その生徒の通う中学校の理科の教師が生徒に嫌われているらしく、理科の授業は成り立っていないのだそうだ。数学で偏差値60を取るその生徒が、電圧計を直列に繋ぐ回路図を書いたのには驚いた。
 橋下知事がするべきなのは、学校の教師の能力の底上げだ。それは何も授業力に限った話ではない。生徒から嫌われ授業をボイコットされるような教師には、授業力云々以前の何らかの大きな欠陥がある筈だ。もちろん教師を指導できていない学校にも欠陥はあるだろう。その学校を指導するための教育委員会にも、PTAにも、問題は山積みだ。
 それをぐちゃぐちゃにかき混ぜで上澄みだけ集め、質を無理矢理向上させたところで、層が薄くなればいつか破綻してしまうだろう。

コメント

コメントの投稿



管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://teikan.blog32.fc2.com/tb.php/623-05027c6e

 | BLOG TOP | 


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。